カジノやギャンブルというイメージが強い『ポーカー』ですが、チェスに並ぶマインドスポーツとして認知され始め、ここ数年で人気が爆発的に上昇しています。世界的なポーカー大会でも、日本人のポーカープレイヤーが活躍しており、とてつもない金額の賞金を獲得したと話題になることもしばしば。
そこで今回は、世界で活躍する日本人ポーカープレイヤーの獲得賞金について、ランキング形式で最近の成績(主に2024年のWSOP)も交えてご紹介します。
日本人ポーカープレイヤーの賞金ランキング!
最も稼いでいる日本人ポーカープレイヤーは誰なのでしょうか。ランキング形式で獲得賞金額と世界順位を見てみましょう。
なおこのランキングは、過去に行われた主要なポーカートーナメントの合計獲得賞金となっており、『Hendom Mob Poker Database』に掲載されている最新のランキングをもとに作成しております。(2024年8月現在)
【日本】ランキング | プレイヤー名 | 累計獲得賞金 | 【世界】ランキング |
1位 | オオヤ マサシ | $8,001,325 | 206位 |
2位 | トウマ ツグナリ | $3,177,684 | 712位 |
3位 | ヨツシカ カズヒコ | $2,539,942 | 959位 |
4位 | キハラ ナオヤ | $2,316,331 | 1,090位 |
5位 | オギタ ダイスケ | $2,298,649 | 1,104位 |
6位 | オグラ タカシ | $1,992,596 | 1,317位 |
7位 | シミズ ノゾム | $1,923,437 | 1,381位 |
8位 | オバラ ジュン | $1,709,957 | 1,558位 |
9位 | ヨコサワ マサト | $1,634,896 | 1,658位 |
10位 | オカムラ モトヨシ | $1,553,010 | 1,755位 |
各プレイヤーの紹介と最近の成績
ランキングTOP10に入った各プレイヤーについて、それぞれ詳しく最近の成績も合わせてご紹介します。
1位:大谷正志(オオヤ マサシ)
日本のポーカー賞金ランキング1位は大谷正志さんです。
2021年時点では63位の位置にいた大谷正志さんですが、ここ2年ほどで賞金を積み上げて現在ダントツの1位となっています。
2023年、WSOPの「$100,000 + 3,000 No Limit Hold’em – Ultra High Roller」にて見事優勝をした大谷正志さんは、優勝賞金$2,940,000(約4億2000万円)を獲得して日本人ランキングのトップへ急浮上しました。
今年のWSOP2024でも「$25,000 No Limit Hold’em – High Roller – 6-Hander」にて6位となり、$229,002の賞金を獲得。その後のモンテカルロで開催されたEPTでも優勝するなど活躍が続いています。
2位:當間嗣成(トウマ ツグナリ)
2位は當間嗣成さんです。2019年12月から2023年5月までの長い間、日本人の賞金ランキングトップに君臨していました。
2019年に「日本プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したり、2020年には日本初の日本企業との公式プロ契約を結ぶなど日本を代表するトップポーカープレイヤーです。
2024年のWSOPでも、「$1,500 Pot Limit Omaha – 6-Handed」で10位にランクインし、賞金$19,681(約300万円)を手にしています。
3位:四鹿和彦(ヨツシカ カズヒコ)
當間嗣成さんが2023年6月に2位へ転落した際に、ランキング1位になったのが四鹿和彦さんです。しかし再び抜かれ、さらには大谷正志さんの活躍もあって現在は3位となっています。
2024年のWSOPにももちろん参加をしており、3つのトーナメントで入賞。合計で$13,288(約200万円)の賞金を獲得しています。
4位:木原直哉(キハラ ナオヤ)
4位の木原直哉さんは、東大卒のポーカープロとして有名ですね。
2013年から2018年の長い間ランキング2位に君臨していた実力者で、WSOP優勝の経験もあるブレスレットホルダーです。
2024年のWSOPでも多くのトーナメントで入賞しており、「$5,000 Pot Limit Omaha – 8-Handed」では9位で$46,575(約680万円)の賞金を獲得しています。
5位:荻田大輔(オギタ ダイスケ)
5位にランクインした荻田大輔さんは、2024年だけの日本人獲得賞金ランキングでは大谷正志さんに次ぐ2位につけている今大注目のプレイヤーです。
2024年、台北で行われたAPTメインイベントで優勝し、賞金$410,137(約6400万円)を獲得。WSOPの「$700 + 300 Pot Limit Omaha」で3位の$138,670(約2000万円)を手にするなど、今勢いのあるプレイヤーの1人です。
6位:小倉孝(オグラ タカシ)
小倉孝さんは、プロ雀士としての顔も持つポーカープレイヤーです。
2012年のWSOPメインイベントでは、当時の日本人最高位64位に輝き、2018年のAPPTマカオでは優勝するなどの活躍を見せ、一時期は日本人賞金ランキング1位にいたトッププレーヤーです。
2024年のWSOPでは「$1,000 No Limit Hold’em – FLIP & GO」にて9位入賞をし、$13,265(約200万円)の賞金を獲得しています。
7位:清水望(シミズ ノゾム)
企業家としての顔を持つ清水望さんは、26歳で会社を創業し、2021年には東証マザーズに上場させるという経歴を持っているポーカープレイヤーです。
2023年のWSOPで3位、モナコで行われたEPTで優勝するなど注目を集めており、今年2024年のWSOPでも3つのトーナメントで入賞を果たしています。
8位:小原順(オバラ ジュン)
プレイヤーネーム「みさわ」で知られる小原順さんは、ポーカーの講師としてAmebaTVで解説するなどマルチに活躍しています。
2021年のWSOPで5位、2022年のEPTで4位になるなど優れた成績を残しており、2024年のWSOPでも、4つのトーナメントで入賞しました。
9位:横澤真人(ヨコサワ マサト)
ポーカーYoutuberの「世界のヨコサワ」として有名な横澤真人さんは現在9位です。彼の動画がきっかけでポーカーを始めた人も多いのではないでしょうか。
2019年のEPTプラハで行われたハイローラーイベントに参加をし、7位入賞で約1500万円の賞金を獲得。同年のWSOPでは約3500万円の賞金を手にするなど着実に順位を上げてきています。
2024年カンボジアで開催されたWPTにて6位となり、賞金$32,385(約480万円)を獲得しています。
10位:岡村元義(オカムラ マサヨシ)
10位の岡村元義さんは、プレイヤーネーム「ふぁるこん」として知られています。もともとアイドルのプロデューサーをしている岡本元義さんですが、コロナ禍でアイドルのライブ活動ができなくなった期間にポーカーを始めたそうです。
そして2021年のWSOPにて「$1,500 No Limit Hold’em / Pot Limit Omaha – 8-handed」にて見事1位に輝き、ブレスレットを獲得しています。
2024年のWSOPでも5つのトーナメントで入賞しており、ここ数年で一気にランキングTOP10入りするほどの活躍を見せている、今大注目のプレイヤーです。
まとめ
日本人ポーカープレイヤーの賞金ランキングTOP10をご紹介しました。長年ランキング上位に君臨し続けたベテランプレイヤーだけではなく、ここ数年で一気にランキング上位まで駆け上がった勢いのあるプレイヤーもいました。
今回は上位10人だけの紹介ですが、世界の舞台で活躍している日本人ポーカープレイヤーは多く存在し、今後ますます競技人口は増えていくことと予想されます。世界大会は毎年開催され順位も常に変動するため、気になる方はこまめにチェックしてみてくださいね。