ポーカーには専門用語が多数存在しており、最初のうちはすべて覚えるのは非常に大変です。特にポーカーの役に関する基本的な用語は、始めたばかりの初心者の人や、これからポーカーを始めようと思っている人は優先して覚える必要があります。
そこで今回は、ポーカーの役に関する基礎用語を役の強さごとに詳しく解説していきます。
ポーカーの役に関する基礎用語
テキサスホールデムなどで使用されているポーカーの役は以下の10個が存在します。
- ロイヤルフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォーカード
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード
- ツーペア
- ワンペア
- ハイカード
上に行くにつれて強い役となるため、それぞれの役の成立条件をしっかりと覚えることが、ポーカーをする上では最も重要です。
ポーカーの役を強さ順に解説!
先ほどご紹介した10個の役について、強さ順に成立条件や出現確率などを詳しく解説します。ポーカーが強くなりたいのであれば丸暗記しましょう。
ロイヤルフラッシュ
ロイヤルフラッシュは、ポーカーの役の中では最も強力な役です。5枚の手札が「A・K・Q・J・10」の連続した数字かつ、5枚すべてが同じスートで構成されている必要があります。
日本では「ロイヤルストレートフラッシュ」と呼ばれることも多く、揃えてしまえばほぼ勝利が確定(対戦相手がスート違いのロイヤルフラッシュをそろえた場合は引き分け)するため、強気でベットすることができます。
最も強い役ということもあって、成立する確率はおよそ65万回に1回とも言われており、相当な回数ハンドをこなさなければ揃えることは難しいでしょう。
ストレートフラッシュ
ストレートフラッシュはポーカーの役の中では2番目に強い役です。5枚すべて同じスートで、連続した数字をそろえる必要があります。
上記のロイヤルフラッシュとの違いは、数字の並びが「A・K・Q・J・10」かどうかという点のみで、ストレートフラッシュも成立する確率は0.0015%とかなり低く珍しい役に一つです。
フォーカード
フォーカードは、「クワッズ」や「フォー・オブ・ア・カインド」とも呼ばれる強力な役で、「7・7・7・7・J」のように5枚の手札で4枚同じ数字のカードをそろえる役です。
同時に他のプレイヤーもフォーカードを成立させていた場合は、より数字が強い方が勝ちとなります。(7のファーカードよりも8のフォーカードの方が強い)
特にそろえる数字の指定などはなく、2~Aまで同じ数字のカードを4枚揃えれば成立しますが、52枚のカードから5枚を引いてフォーカードがそろう確率は約0.024%と非常に低確率です。
フルハウス
フルハウスは5枚の手札で同じ数字3枚の組み合わせのスリーカードと、同じ数字2枚のワンペアの組み合わせで完成する役です。例として「6・6・6・2・2」のような構成になります。
同じ役同士の場合、まずはスリーカードの数字が強いプレイヤーが勝ち、それでも同じ場合はペアの数字の強さで決めます。
52枚のカードから5枚をランダムに引いてフルハウスがそろう確率は約0.14%となっており、上記のフォーカードやストレートフラッシュと比べると比較的成立しやすい役と言えます。
フラッシュ
フラッシュとは、5枚の手札のスートが「スペード・ダイヤ・クラブ・ハート」のどれか一種類で統一された場合に成立する役です。
スートが全て同じであれば数字は気にする必要がなく、もしもスートが一種類のみで「5・6・7・8・9」のように数字が連続した場合は上のストレートフラッシュとなりさらに強力な役となります。
52枚のカードから5枚をランダムに引いてフラッシュがそろう確率は約0.2%となっており、揃える難易度はフルハウスとそこまで大きな差はありません。
ストレート
ストレートは連続した数字のカード5枚で成立する役で、ポーカーの役の中では6番目の強さです。
AはKに続く数字として認められ、かつAを数字の1としても扱うため、連続する数字の組み合わせの中で最も強い組み合わせは「10・J・Q・K・A」で、反対に最も弱い組み合わせは「A・2・3・4・5」となります。ただし、「K・A・2」のようにAを同時にKと2で繋げた形はストレートとは認められないため注意が必要です。
なお52枚のカードから5枚をランダムに引いてストレートがそろう確率は約0.39%です。
スリーカード
スリーカードでは手札5枚のうち3枚が同じ数字で揃っていれば、そのスートや残り2枚のカードに制限はありません。しかし、すでにご紹介したフルハウスやフォーカードなど、スリーカードの要素も含む役が揃っている場合はより強力な役が優先されます。
スリーカード同士の場合は、より強い数字をそろえている方が勝者となり、例えば8のスリーカードよりも10のスリーカードの方が強いです。
52枚のカードから5枚をランダムに引いてスリーカードがそろう確率は約2.1%と、このあたりからはポーカーをプレイしていると頻繁に目にすることがあるでしょう。
ツーペア
ツーペアは比較的よく見られる役で、「4・4・9・9・J」のように同じ数字2枚の組み合わせを2セット揃えることで成立します。
2組の同じ数字のペアさえ揃えれば、残りの1枚は数字やスートに関して制限はなく様々な組み合わせが存在します。
同じツーペア同士で競う場合、より強い数字のペアを持っていたプレイヤーの勝ちとなりますが、全く同じツーペア同士で競う場合は残った1枚のカード(キッカー)の数字の強さで決めます。
52枚のカードから5枚をランダムに引いてツーペアがそろう確率は約4.8%となります。
ワンペア
ワンペアは、ポーカーの役の中では最も簡単に揃えられるが最も弱い役となります。役に必要なのは5枚の手札のうちで2枚のみで、同じ数字のペアをひとつ作ることで成立します。
スートや残りの3枚の手札などに条件はなく、成立する確率も約42%と高いです。カードが配られた段階でワンペアが成立している状態を「ポケットペア」と呼びます。
ワンペア同士で強さを競う場合、より強い数字のペアをそろえた方が勝ちとなりますが、同じ数でのワンペア同士の場合は、残ったカード(キッカー)の数字で決めます。
ハイカード
ハイカードとは、何も役がそろっていない状態を指します。基本的にハイカードの状態になりそうなハンドの場合は素直にフォールドすることをおすすめしますが、もしもこの状態で強弱を競う場合、手札の中の一番強いカードの数字で勝敗を決めます。
数字の強さは「A・K・Q・J・10・9・8・7・6・5・4・3・2」の順番でAが一番強く、2が一番弱いため必ず覚えておきましょう。
まとめ
ポーカーの用語、特に役に関する基本的な知識は、始めたばかりの初心者の人や、これからポーカーを始めようと思っている人は優先して覚える必要があります。
役の強さや勝敗の決め方など、ポーカーをする上では欠かせない知識となりますので、しっかりと丸暗記をして楽しくポーカーを遊びましょう。