ポーカーの歴史や起源を紹介|はじまりはペルシャだった?

ポーカーの歴史や起源を紹介|はじまりはペルシャだった?

ポーカーは、プレイヤー人口10億人以上と世界中で人気のあるトランプゲームで、その歴史も非常に長いものです。このゲームは運の要素だけではなく、戦略や心理戦などの要素が組み合わさり、チェスト共にマインドスポーツとして親しまれています。今回は、そんなポーカーの歴史や起源について、どのように変化をしてきて成長をしてきたのかを解説します。

目次

ポーカーの起源とは?

ポーカーというゲームの起源については、実際のところ正確な起源は定められておらず、諸説あります。「土のゲームから発展してきたものなのか」や「誰が始めたのか」など、ポーカーの歴史については現在も様々な議論が繰り広げられています。ポーカーの起源として候補に挙がっている説をご紹介します。

ポーカーはペルシャが起源?

ポーカーの原型となったゲームと言われているものに、中世のペルシャ(現在のイラン)でブームを引き起こした「アス・ナス(as nas)」と呼ばれるゲームがあります。このアス・ナスは、ポーカーと非常によく似ており、20枚のカードを使用してプレイされ、ペルシャの商人や軍隊などの間で楽しまれていました。そして17世紀から18世紀始めにかけ、フランスで「Poque(ポケ)」と呼ばれるゲームが大流行し、のちに「Poker(ポーカー)」という言葉が生まれたという説が有力です。

他にも多くの起源説が存在

ポーカーのもうひとつの先祖として考えられているゲームは、16世紀ルネッサンス時代のスペインでプレイされていたゲームである「primero(プリメロ)」とフランスの「brelan(ブルラン)」です。

brelanに”ブラフ”の要素を取り込んだ、イギリスの「brag(ブラグ)」などもポーカーの起源として挙げられていますが、詳しいことは分かっておらず、数多くのゲームから影響を受けた可能性が高く、非常に多くの要素を取り込んで作られたものと考えられています。

ポーカーの歴史とは

上記にてポーカーの起源についてご紹介しましたが、その後どのように発展してきて今のような世界中で愛されるゲームになったのかを見ていきましょう。

アメリカでポーカーが普及

ポーカーは18世紀、西部開拓時代のアメリカに持ち込まれ、カードゲームの一種として様々なルールが存在しました。次第にポーカーの標準的なルールが確立されていき、アメリカの鉄道旅行者や牛追いの仕事をしているカウボーイたちの間で人気となり、その結果ポーカーはアメリカで広く認知されるゲームとなっていきました。

イギリスの俳優ジョセフ・クロウェルが1829年にニューオリンズで行われたポーカーゲームについて記しており、ここで描かれているゲームは「20枚のカードを使って最も高いハンドを作ってプレイヤーが勝利する」というルールの下、4人のプレイヤーで行われていたとのことです。

さらに1843年に出版されたJonathan H. Greenの著書「An Exposure of the Arts and Miseries of Gambling (G. B. Zieber、Philadelphia) 」では、ポーカーはニューオリンズからミシシッピ川を渡って伝わり、ギャンブルとしてプレイされていたのだと記されています。

ポーカーの急速な発展

アメリカに広く普及したポーカーは、急速な発展を遂げます。

1855年には「ドローポーカー」と呼ばれる、不必要なカードを交換することのできるポーカーゲームが開発されます。また1875年には「ワイルド・ポーカー」と呼ばれる特殊役が追加されたポーカーゲーム、1930~1940年頃に「セブン・カード・スタッド」と呼ばれるスタッドポーカーが誕生しました。

特にアジア各国へは芸軍基地を通じてポーカーは世界中に広まっていきました。

大人気ゲーム「テキサス・ホールデム」の登場

数多くあるポーカーゲームの中でも最もプレイされているゲームは「Texas Hold’em Poker(テキサスホールデムポーカー)」です。

テキサス・ホールデムは、一説によると1910~1920年頃にテキサス州で始まったとされ、カウボーイの宿舎で16人が集まってゲームをしていたという説があります。そして1980年代から徐々に世界に広がっていき、2003年に開催されたWSOP(ワールドシリーズオブポーカー)にて爆発的な人気を集めました。テキサス・ホールデムカジノやポーカーアプリでテキサス・ホールデムが採用されており、ポーカーゲームの代表格と言っても過言ではありません。

日本におけるポーカー

日本でもポーカーはプレイされていますが、主流となっているのはドローポーカーです。

ドローポーカーは、遊びやすい反面ベット回数が少ない点や、手札交換によって役をそろえやすい点など、テキサス・ホールデムと比べると駆け引き要素が非常に少ないというデメリットがあります。最終的な手札(不要なカードを交換した後)の強さによって勝敗が決まってしまうことから、戦略性が低くポーカー本来の面白みに欠けてしまうという意見もあります。手軽に遊べる点はおすすめしたいポイントです。

しかし最近では、テキサス・ホールデムの世界的ブームによる影響もあり、日本人プレイヤーのトーナメントでの活躍や、テキサス・ホールデムが遊べるアミューズメント施設の増加、さらには日本国内でのポーカー大会が開催されるなど着実に人気は高まってきています。

まとめ

世界中でプレイされているポーカーの起源は、実のところハッキリとしたことは判明しておらず、いくつもの説が存在します。一説には16世紀ごろに登場したと考えられているポーカーは400年近くの歴史があり、様々な時代背景とともに進化してきました。

特に日本国内ではギャンブルとしてのイメージが強いポーカーですが、戦略性や心理戦の要素が強く、今ではチェスと並んでマインドスポーツとして普及しています。日本でもカジノが合法化される動きも見られており、今後ますます人気が高まっていくことが予想されます。ポーカーの歴史を知ってプレイすることにより、さらに深く楽しむことができるのではないでしょうか。

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